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2012/06/01

バスケットで感じる  地球の反対側の人々の温もり

~アルゼンチン ピラガ族と彼らを支える人々~




皆さん、サンチョ・パンサで最近素敵なパン籠を見かけたことはありませんか?
温かい風合いの素晴らしい編み籠。実はピラガ族という先住民の女性たちが編んだ工芸品です。





   
「ピラガ族?」初めて耳にされる方も多いと思います。ピラガ族は、広大なパンパ (草原) 、高くそびえるアンデスの山々に覆われた南米の国アルゼンチンの東北部に位置するフォルモサ州で生活を営む先住民。
首都ブエノス・アイレスから北に千キロ以上のぼったパラグアイとの国境沿いにあり、豊かな自然に恵まれたところです。

世界を見渡すと「野蛮」、「未開」と否定的に扱われ、絶滅してしまった先住民族も多いなか、この美しいフォルモサ州で狩猟生活を営んでいたピラガ族は今も独自の言語、文化様式を維持している貴重な人種です。現在、複数のコミュニティーに分かれてはいるものの、五千から一万人近いピラガ族がフォルモサ州で生活しています。しかし、他の先住民族同様、ピラガ族も社会的差別、貧しく厳しい生活環境、また現代社会からの孤立という深刻な問題に直面しているのが現状です。





   
ピラガ族のようにアルゼンチンで社会から取り残されているコミュニティーを支援する市民ボランティア団体があります。
「A Pulmón  (ア・プルモン)」は3年前からピラガ族コミュニティー支援プロジェクトをスタートし、飲料水、電力、住宅不足、深刻な食糧問題、教育などピラガ族が抱える多くの問題を改善していこうと様々な活動を行っています。彼らの活動はコミュニティー密着型。単なる外部からの不足物資の援助活動に終わらせないよう、ピラガ族の人々と共に働き、お互いの考え方に歩みより、プロジェクトの意味を理解してもらうようにしているそうです。そして、ピラガ族の人々自らが自分たちを見つめ直すスペースを残すことが重要であり、それがピラガ族の文化への自信を取り戻し、自らの手で生活は改善していけるのだと前向きにその可能性について考えることに繋がるのだと言っています。


そんな市民団体の人々たちと今、男性たちはユソウボクを使った彫刻品、女性たちはヤシの一種であるカランディージョを使った籠細工などの工芸品作りをし、生計を立てています。
4月にアルゼンチンの哲学者マリア・マルタ・エレーラさんが来日した際、ピラガ族、そしてこの市民団体について紹介していただきました。マルタさんの娘さんがA Pulmónのボランティア活動に参加されており、今回日本の皆さんに活動を紹介する原稿を寄せてくれました。


そこで、少しでもピラガ族の人々への支援に繋がればと、ティエンポでもサンチョ・パンサのパン籠として購入しました。レストランでお食事する際、是非ピラガ族の女性たちが編んだバスケットを手にしてみてください。地球の反対側で頑張る人々の温もりをきっと感じてもらえるはずです。そして、たくさんの人が使えば使うほど、私たちからの応援の気持ちも彼らに伝わることと思います。

【A Pulmónについては → www.apulmonformosa.blogspot.com 】

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