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2012/02/11

無限の可能性がある表現方法 Installation art




今年1月からアート講座の制作活動指導を担当するロドリゴ ・エレーラ(通称ロノ先生)。スペイン語講師を務める傍ら、ティエンポ設立以来、館内の内装やイスラ・デ・サルサ会場など数々のイベントでデザイン・コーディネート・制作を担当。また、2007年にはベルリンにてアートパフォーマンス「Chari~チャリ」を実施し、高い評価を得た経歴を持つ多彩な才能の持ち主。
そのロノ先生が今世界で様々な分野で注目されている「インスタレーション」というアートについて語ってくれました。

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皆さん インスタレーションという芸術手法を知っていますか? 1960年代から従来の画廊や美術館の商業的な面から脱皮し、作品の展示演出を試行錯誤しながら工場や公園、路地などのスペースを利用したのがその始まりだと言われています。1970年代以降、新しい芸術の表現手法、ジャンルの一つとして注目されるようになり世界に広まっていきました。

インスタレーションは一つの空間 (作品) のなかで、「見て、聞いて、感じて、知覚する」ことに集中させる手法です。それまでのアート展では、鑑賞者は受動的に作品を見る立場であったのが、空間全体を作品として演出するインスタレーションの出現により、よりアクティブに鑑賞することができるようになりました。もはやこの分野では 「鑑賞」というよりも、空間の中に身を置いて作品を「体感する 」と言った方が相応しいですね。作品に囲まれ、体で感じ、そして考える。時には聴覚、触感、嗅覚も刺激させられることもあります。まるで作品と対話できる空間のよう。

現在では、ビエンナーレ (芸術展覧会)などコンテンポラリーアートのギャラリーがインスタレーションのスペースをアーティストに提供しているほど、アート界ではその地位を確立しています。
そしてインスタレーションは芸術の分野だけではなく、私たちの身近な生活の中にも参入しつつあります。代表的なのが、ショーウィンドウ。きっと皆さんもあの小さなスペースのなかに、ストーリーを感じさせる演出を見かけたことがあるはずです。今やショーウィンドウは単なる商品の陳列棚ではありません。
スペインのサラゴサでは、毎年ショーウィンドウ インスタレーションコンクールが開催されているように、アーティスト達が商品をテーマに表現をする立派なアート空間となっているんですよ。



そう考えると、ディズニーランドなどのテーマパークや、お化け屋敷、妖怪電車もインスタレーションに含められるのかもしれませんね。

2005年にフラメンコ舞踊家のミゲル・カーニャスや他の講師陣が「GOKANの玉手箱」というイベントを開催したのを覚えていますか? 館内全スペースを使い、音楽、踊り、アート、映像、香、そして食を体感していくというインスタレーションを駆使したアートパフォーマンスでした。今年、アート講座を担当することになりましたが、またいつか、今度は受講生の皆さんも一緒にこのインスタレーションに挑戦したいと思っています。