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2011/12/01

幸せを呼ぶ葡萄12粒



日本に大きな爪痕を残した2011年ももうすぐ幕を閉じようとしています。新しい年も引き続き皆で力を合わせて、日本の復興を目指し良い1年にしたいものです。

世界各地、国が違えば年越しの過ごし方も様々。日本では大晦日に年越し蕎麦を食べる風習がありますよね。蕎麦は長く伸ばして細く切って作る食べ物なので、“細く長く”ということから「健康長寿」「家運長命」などの縁起をかついで食べるようになったと言われています。イタリアではコインの形に似たレンズ豆を食べると「翌年金運に恵まれる」とされ、大晦日に欠かせない料理。


そして、お隣スペインにもとても興味深い風習があるんですよ。スペインで大晦日に欠かせない食べ物・・・ それはブドウ。


マドリッドの中心、プエルタ・デル・ソル 広場の時計塔の12時を知らせる鐘の音にあわせて、12粒のブドウを 食べ、新年のスタートを祝いカヴァで乾杯!この模様は全国、ほぼ全チャンネルが同時にテレビ放送されます。家庭では、テレビ放送にあわせて、ブドウを食べるんです。
「なぜブドウ?」「なぜ12粒?」 12粒のブドウを食べる習わしの由来には、諸説がありますが、最も一般的に知られているのは、ブドウが過剰豊作だった1909年に、生産者達が余ったブドウを「幸運を呼ぶブドウ」として人々に振舞ったのが始まりという説。



1年=12カ月、1粒をひと月に喩え、鐘の音にあわせて12粒のブドウを食べると翌年幸せになれる、というブドウ生産者による作り話が、翌年から徐々に全国に知られるようになったという話です。その年のブドウを売りさばきたい生産者達もこの風習を広めようととても力が入っていたようです。風習として定着した今では、皮なし、種なしの一人分12粒のブドウが缶詰された便利な大晦日用ブドウも販売されています。

 
時計塔の鐘が鳴りだしてもすぐに食べてはいけません。4つ目の鐘が鳴るまではスタンバイ。5つ目の鐘の音からスタートです。鐘と鐘の間は約3秒ほど。簡単そうですが、慣れていないと12粒全部食べる(飲み込む?)のは案外難しいものです。
年末年始、スペインで過ごす予定のある方は、是非この幸せを呼ぶブドウに挑戦してみてください。