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2011/04/29

「ソン」のファンなら絶対に聞き逃せないCD ~ おすすめCD


シエラ・マエストラの「SONANDO YA」


サルサやチャチャチャの他に、最近レッスンや週末パーティ「サルソン」でよく使っているのがキューバの「ソン」というリズムの曲。私のお気に入りのリズムのひとつです。一人でもペアでも踊れるこのリズム、ラム酒を片手にゆったりと音楽を楽しむのも最高!
「ソン」はキューバ生れ。特にグアンタナモ、マンサニージョやサンティアゴ・デ・クーバなどの東海岸に位置する都市がルーツだと言われています。現代ではトリオかクアルテットで演奏されることが多い「ソン」のバンドは本来、ギター、トレス、ボンゴ、クラベ、マラカス、そしてトランペットという構成が基本でした。灼熱の太陽の下、トリオが演奏する「ソン」の演奏を行き交う人々が楽しんでいる光景をキューバの街角や広場でよく見かけます。
日本でこの「ソン」が知られるようになったのは、かの映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」。今は亡きキューバの至宝コンパイ・セグンドの渋く艶やかな歌声に魅了された方も多いのでは?
キューバ生れの「ソン」はグアテマラやプエルト・リコ、ドミニカ共和国などでも多く演奏され、その国独特の楽器のバリエーションが楽しめ、変化に富んでいて聴き比べをするととても興味深いですよ。
そこで、今月は私のお気に入りのCD、「ソン」が好きな方にはその美しいリズムを気に入ってもらえる1枚を紹介します。
シエラ・マエストラの「SONANDO YA」。キューバの老舗グループならではの、伝統深いキューバンソンを伝統スタイルで演奏し、キューバを感じさせてくれる作品。「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」でも活躍していたベテランミュージシャンに若手音楽家も参加し新しい感性も加わっています。「ソン」のファンなら絶対に聞き逃せないCDです。
皆さん、是非聴いてみてくださいね☆ 



サルサ・ラテンダンス講師:
Marcelo Stella ~ マルセロ・ステラ

サルサ世界コングレスのオープニングでダンスパフォーマンスを行う他、数々のショーへの出演経験を持つ。また、2000年より度々ラテンフェスティバル“ イスラ・デ・サルサ” のステージに立ち、多くのサルサファンの注目を浴びている。初来日以来、講師活動を通して福岡でのサルサ普及に大きく貢献し、ダンサーとしてまた講師としても日本での実績豊富なダンサーである。最近は、ショー演出や振付師としての活躍も目覚しい。



2011/04/22

El Rincon de los alumnos Vol.7 - スペイン語・アート受講生 Jorge (城島) さん



500名を超えるティエンポの受講生… 習い事を始めるきっかけ、目標・夢は十人十色。
「リンコン・デ・ロス・アルムノス」は、受講生にレッスンへの思いを語ってもらうコーナー。
今回はスペイン語、アート受講生Jorge (ホルへさん)こと城島さんにお話を聞きました。


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東京で友人の娘さんのフラメンコショーに誘われた。その会場での光景が、私を西語圏への関心を強烈にした始まりです。挨拶の「オラ」と「ベソス」。明るく、開放的な雰囲気だった。
退職し福岡に越し、NHKに問合せ、ティエンポの紹介を得、即語学クラスを見学。I講師はセベ・バレステロス(ゴルファー)の女性版美人だった事と、語学専門学校にはない雰囲気を感じ、そのまま生徒になってしまった。
其後、マカレナ講師のアート講座を覗く。高齢でアートはゼロスタートの私に、礼儀正しく、親切に接してくれた。クラスはペーパーオブジェ・デッサン・彫刻等の生徒で活気満々。入門し今日迄継続出来ている。合間に訪れるサンチョでのワイン、テキーラ、シェフのお国料理も楽しみの一つである。
多くの方々と馴染みになる事も出来、その中で三度の海外旅行の機会を得た。特にキューバはティエンポに席を置かねば決して訪れなかった国で、印象も一番深い。三度の海外西語実践(?)旅行とは、


① スペイン一周8日間の旅(語学クラス5名)
レンタカーと飛行機を乗り継ぐ8都市巡り。サラマンカでは前講師3名と市内観光。講師宅へもお邪魔したが、全くスペイン語を話せず、素敵なスペイン観光のみに終わる。
② キューバイベント「Baile en Cuba」に参加(マルセロ講師他7名)前夜祭の熱気は、本場ならではの圧感だった。踊れない私は、ダンスグループが研修の間、僅かな単語を組み合わせ単独観光。カテドラルで出遭ったロシア美人が帰り際、幾度も「No te vayas」と言っていた。当時は「接続法」未習の為、理解できず大変残念であった。
③ バルセロナ・マジョルカ・バレンシアの旅(語学クラス4名)
マジョルカはロノ講師の友人に観光ポイントの推薦を頂き辿る。バルセロナではマカレナ講師のアート講座出身のM子さん(国立美術学校に合格。現地で大活躍中)と学校のヌードデッサン会に参加出来たが生憎当日のモデルは男性、4ポーズを描いて中途退散。招かれたM子さん邸のバーベキューでの歌の交歓で日本組は「君が代」と「早春賦」のスペイン語バージョン(訳:イシドロ講師)を披露。先方の三組の夫妻による後日評価は、「スペイン語は不十分ながら、一番楽しかった日本人」だったそうだ。これらの旅は、ティエンポ独特の環境体得から派生した成果であると感謝している。
記憶力も乏しくなり、語学・アート共に上達には程遠いが、お陰で今も西語圏をベースに海外への興味は増している。
夢:スペイン語も今はストレートを投げるだけ、時が私を20年遡らせてくれるなら、西語圏に移住し、シュートやフォークも交えたスペイン語会話で「少年達」と遊びたいのです。。。。


2011/04/15

アルフレド・デ・アンジェリス楽団の音色 ~ おすすめタンゴCD


アンセルモ・アイエタやグラシアーノ・デ・レオーネなどの楽団を経て、1941年に自らの楽団を結成したピアノ奏者・作曲家アルフレド・デ・アンジェリス(1910 - 1992)。今回はタンゴ講師のセルヒオとソレダがこのアルフレド・デ・アンジェリス楽団の音楽を皆さんにご紹介します。ダンスにもとても向いている演奏と言われるアルフレド・デ・アンジェリスの音楽、二人はどのような思いがあるのでしょうか・・・


“ORQUESTA ALFREDO DE ÁNGELIS”


タンゴ講師: Sergio BUSTOS:
アルフレド・デ・アンジェリス楽団は、タンゴの歴史のなかでも、最もテンポのバリエーションを持つ楽団のひとつだと思います。かのファン・ダリエンソ楽団のようなスタッカートの効いたハギレ良いリズム。偉大なマエストロ オスヴァルド・プグリエーセの後年期を思わせる深みのあるメロディ。彼が紡ぐ詩は、当時のアルゼンチンの人々の生活をありのまま語っていて、聴く人の心にしっとりと入りこんできます。そして私たちのような現代のダンサーにとって、楽器ひとつひとつを聴きながら、同じタンゴでも全く違った踊り方ができるアルフレド・デ・アンジェリスの豊かな音楽性はとても魅力なのです。私にとってはこの楽団を特徴づけている楽器に思えるバイオリンとバンドネオン、その表現力(音楽性)は格別で、特筆するに値するものです。是非、皆さん機会があれば、聴いてみてください。

タンゴ講師: Soledad SOSA:
私がアルフレド・デ・アンジェリス楽団を皆さんにおすすめする理由は、何と言っても変奏のバリエーションの豊富さ。楽器の奏でる音色を聴いていると、自然に私の足をはしゃぎ出し、足先でコンパスのひとつひとつを飾りつけさせていく。。。 同時に私の心は、この楽団が長屋の情景の一部であった時代へタイムスリップ。そして歌詞に耳を傾けると、楽しく歓喜にみちた光景が目に浮かんでくるんです。その光景を胸に、私は心から踊りを楽しむことができます。そして、子供時代の懐かしい家族の思い出も運んでくれます。タンゴに耳を傾けている父の姿、洗濯をする母、そしてタンゴを口ずさみながら私と遊ぶ祖母の姿・・・
あ~ 頬笑みから涙まで、いろんな感情を呼び起こしてくれるタンゴはやっぱり凄い!
皆さんも是非、アルフレド・デ・アンジェリスの音楽に心を預け聴いてみてください。



アルゼンチンタンゴ講師:
Sergio Bustos & Soledad Sosa ~ セルヒオ & ソレダ

セルヒオは6歳からアルゼンチン民族舞踊を学び始め、これまで数々の賞を受賞。2005年からタンゴ世界大会に継続し参加、常に準決勝まで進む。2007年には参加者400組の中で5位という実績を持つ実力派ダンサー。また、“LATINOAMERICANO” などの舞踊団に所属し、メキシコやイタリア公演など海外も行っている。
ソレダは、2001年タンゴ国内大会で優勝。また2007年、2008年にはタンゴ世界大会でセルヒオ同様準決勝まで進む。2009年には”El Arrabal”舞踊学校を設立し、講師活動も積極的に行っているダンサー。タンゴだけではなく、アルゼンチン民族舞踊にも精通しているペア。


2011/04/08

刺激的で、おもしろみ溢れた サルサ・ナンバーが満載!



2008年夏、「ビベラ! サルサツアー」で日本初来日、10日間で7都市7公演を敢行したコロンビアのサルサオーケストラ "La33"。彼らと同じコロンビア出身のサルサ・ラテンダンス講師ネリーが今月は"La33"の音楽の魅力、そして最新アルバム「Ten Cuidado」について紹介します。


“Ten cuidado!”- La 33


La33 (ラ・トレインタ・イ・トレス)の魅力は何と言っても都会的サボール (味)! メンバーの様相からしてとってもユニーク。ロック系、レゲエ系といった格好をしたミュージシャン達がサルサを演奏。ファッションだけでなく、ジャズ、ロック、レゲエなどジャンルを異にするミュージシャンの集まりで、だからこそ他にはない独創的な音楽性を持っているんです。ラテン音楽をこよなく愛する彼らがそれぞれのエッセンスを調合しながら、新しい音楽創りを模索していき、今の陽気でモダンで、でもどこかコロンビアのサボール(味)を感じさせてくれる独自の音楽性を確立していったんです。
ピンクパンサーのテーマをサルサ風にカバーした"Pantera Mambo"が世界的にヒットし、サルサ・オーケストラとしてワールドワイドに活躍するようになりました。一度聴いたら癖になってしまう、自然と体がリズムをとってしまう、彼らならではのワクワクするような面白味いっぱいの曲です。
ピンクパンサーも是非聞いて欲しいおすすめの曲ですが、今回私が紹介したいのは3作目のアルバム「TEN CUIDADO (気を付けて)」。
毎回1曲カバー曲が入っているのも彼らのアルバムの楽しみで、最新作のこのアルバムでは、ポリス初期の名曲「ロクサーヌ」をカバーし、La33流にアレンジ。(9曲目)特にこの作品では、ブーガルー ('65年から'70年ごろにかけ主にニューヨークで流行したラテン音楽の一種でR & B、ソウル、ロックンロールなどの米国のポップミュージックとカリブ音楽が混合されたサウンド。)のエッセンスをマンボやファンクなどの他ジャンルとミックスさせつつ、スピード感溢れる彼らのサウンドはしっかり維持しているのが特徴。全11曲が収録されたLa33魅力満載のアルバムになっています。是非、聴いてみてくださいね! 

La33 Website
¡Vívela! Salsa Tour 2008 - La33 Photo Gallery




サルサ・ラテンダンス講師:
Nelly Martínez ~ ネリー・マルティネス



10歳からダンスの世界に入り、ラテンダンスだけに限らず、コロンビア民族舞踊からクラシックバレエ、ジャズ、コンテンポラリーなど幅広いジャンルの舞踊をこなすダンサー。
ラテンダンスはもちろん、サンバ、エアロビクス、ピラティスまで、幅広くレッスンを担当。

2011/04/01

「ドン・キホーテ」とセルバンテス


El Día Internacional Del Libro
4/23は世界図書・著作権デー



Miguel de Cervantes Saavedra - ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラは世界的大文学者のひとり。
1605年に出版した「英知あふれる郷士ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」の前篇、10年後の1615年に後篇を発表、たちまち評判となりその名が知れ渡りました。「ドン・キホーテ」が世界で高い評価を得ることになったのは、当時としては斬新な小説に対する理論を持っていたと言えるでしょう。研究者によれば、現代小説はセルバンテスにより生みだされたと言われています。今日私たちが読む多くの小説のような形式、展開の「現代小説」らしい小説の祖です。

「ドン・キホーテ」が世に広まったのはもちろんそのストーリーの面白さそのものでもあります。「ドン・キホーテ」は英知と巧みで頭脳的な想像力に満ちた偉大な作品。セルバンテスがこの作品で取り組んだテーマ、構成、そして展開は変化に富み、強烈な社会的意義を含んでいます。それだけに、精神錯乱状態の一人の登場人物の見方通して本来なら正気であろう人々の狂気さを辛辣に風刺するというのは、誰でもができることではないでしょう。自分をラ・マンチャ地方の騎士と思い込み、現実と架空の世界を彷徨う、主人公アロンソ・キホーテを通して唱える無言の批判的見解は、全ての人に向けられており、また同時に誰かへの批判でもないのです。

小説の他に、セルバンテスは演劇作品や詩も手掛けています。ただ、やはり彼の素晴らしさは小説に他ならないというのが多くの方の意見。演劇のための執筆活動の方が熱中できたそうで、セルバンテス本人は物語よりも演劇で有名になりたかったようです。伝説的な英雄を生みだした後、セルバンテスが生み出した英雄は、何カ国語にも訳され世界中の読者を魅了し、後世に名を残す作家となりました。そして後の作家たちに文学的大きな影響を与え、彼の小説の書き方は受け継がれてきたのです。きっと彼自身想像もしていなかったでしょう。

セルバンテスの人生そのものも波乱に満ちたものでした。収税官を務めた時期もあり、軍人でもあり、また作家。恐らく盗みもしたし、人を殺めたこともあるでしょう。色恋沙汰も盛んで結婚生活は悲惨、捕虜になったことも虜囚生活を送った時期も… このような実体験から彼の作品は生まれたです。生命力のある考え方を持ち、また願い、想像するだけで不可能なことも可能になると考える夢見がちな国民、スペイン人の性質を特徴づける「キホーテ」。そんな風に言われたりしますが、そう、その通り。我々スペイン人はちょっと「キホーテ」に似ています。というと反論するスペイン人もいるかもしれませんが。(笑)
自分を「キホーテ」だと思う人はいますか?正気の「キホーテ」であることは、そんなに悪いことではないですよ。少なくとも私はそう思います。皆さんの意見は? 



スペイン語講師講師:
Isidoro Días Flores ~ イシドロ・ディアス・フローレス
アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイのラジオ、テレビ、劇場、文化センターなどでの様々なイベントへ出演。フラメンコ講師、振付師が行う、クラス、ワークショップなどに伴奏者として参加。現在はソロとして活躍し、ギターの個人レッスンなども行う。



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4/23の世界図書・著作権デーにちなみ、セルバンテスを称える座談会を開催
ミゲル・デ・セルバンテス、ウィリアム・シェイクスピア、インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガの3人の作家の命日がいずれも1616年4月23日であり、もともとこの日、スペインでは伝統的に「本の日」として祝われている「サン・ジョルディの日」であったことから4月23日が「世界図書・著作権デー」として1995年にユネスコに認定されました。(当時はヨーロッパ大陸とブリテン島とで異なる暦を使用しており、実際には同じ命日ではない。)「サン・ジョルディの日」には、スペインのカタルーニャ地方では男性が愛する女性へ赤いバラを、女性がお返しに本を贈るというバレンタインデーに似た伝統的習慣があります。

座談会① 「映像で観るセルバンテス作品」
4/16  (土)  19:00 ~          参加費 ¥600
映画をはじめアニメ、演劇、TV番組と様々な形で作品となっている「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」の映像を紹介しながら、セルバンテスが生み出した物語に迫っていきます。

座談会②「ドン・キホーテの著者セルバンテスの人生と作品について」
4/23  (土)  19:00 ~          参加費 ¥700
波乱万丈な人生を送ったセルバンテスという人物について、そして彼が生み出した偉大な作品「ドン・キホーテ」について画像を交えながら紹介していく座談会。「サン・ジョルディの日」にあたるこの日、参加してくれれた皆さんにスペイン語講師陣からバラを一輪プレゼント、さらに抽選で1名に、セルバンテスの著書1冊をプレゼント!

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