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2011/01/11

偉大なアーティストたちを1作品で楽しめるおすすめフラメンコ映画

2009年のタンゴに続き、2010年国連教育科学文化機関(ユネスコ)はフラメンコを無形文化遺産に新たに登録すると発表しました。

無形文化遺産は、長い時間をかけて世代から世代へと受け継がれてきた「生きた遺産」であり、有形の文化遺産と同じく人類にとって重要な文化遺産。5年前に一度却下された経緯があっただけに今回の認定は、スペインをはじめ、パラグアイ、メキシコ、日本、 ブラジル、韓国、ポルトガル、インドネシアなど、世界中のフラメンコアーティスト、関係者ファンにとって大きな喜びとなりました。

そこで、今日はフラメンコギタリストとして来日中のGustavo Torres (グスタボ・トーレス)からおすすめフラメンコCDと映画をご紹介。


フラメンコの偉大なアーティストたちを1作品で楽しめる映画
“Flamenco”- 監督Carlos Saura

フラメンコ界に多大な影響を与え続けている鬼才ギタリスト
“Cositas Buenas”- Paco de Lucía


まだまだ若い芸術ともいえるフラメンコ。その歴史は日々紡がれ続けています。伝達手段が発達していなかった時代、フラメンコはアーティストや愛好家たちによって口頭で伝承されてきました。フラメンコは過去も現在もそして、これからもフラメンコを愛する人たちの人生そのものであり続けるでしょう。
シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』をモチーフとした映画(音楽パコ・デ・ルシア、フラメンコ振付けはクリスティーナ・オイヨスが担当)「Montoyas y Tarantos ~ アンダルシアの恋物語」やフラメンコの天才歌手カマロンの伝記映画 「Camarón」 はストーリー性のある作品なので、初めてフラメンコに親しむ人にはおすすめです。ただ、フラメンコという芸術に触れるにはカルロス・サウラ監督の「Flamenco」という映画を是非観て頂きたい。世代を超えたフラメンコ界の巨匠と言われる偉大なアーティスト達(歌手、ギタリストそして踊り手)を1作品のなかで観ることができ、伝統的なものからモダンなものまで様々なスタイルのフラメンコを見ることができる映画です。パコ・デ・ルシアやラ・パケーラ・デ・ヘレス, ファルーコとファルキートの共演、チョコラテ、ホアキン・コルテス、マヌエラ・カラスコ、トマティートなど、フラメンコを知るには欠かせないアーティスト達が勢ぞろい。作品を通して観てみると、それぞれスタイルは違えど、出演しているアーティスト全てが共通する何かを持っている事に気づかされます。それは「フラメンコの本質が自分自身の根っことして深く刻まれているということ。」 これが、フラメンコという芸術を支える柱になっているのでしょうね。

フラメンコの音楽を楽しみたいという方には、パコ・デ・ルシアのCDがおすすめ。天才的と言われるギター・テクニックを持つパコ・デ・ルシア。フラメンコ革命に大きな影響を与えた人ですが、過去から現在まで彼の作品を聴いていくと、フラメンコがどのように進化していったかだけでなく、彼自身の革命の道程も知ることができます。多くのアルバムを録音していますが、なかでも「Cositas Buenas」はパコ、カマロンとトマティートによる未発表のブレリアも1曲収録されていて聴き応えありますよ。



フラメンコギター講師:
Gustavo Torres ~ グスタボ・トーレス

アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイのラジオ、テレビ、劇場、文化センターなどでの様々なイベントへ出演。フラメンコ講師、振付師が行う、クラス、ワークショップなどに伴奏者として参加。現在はソロとして活躍し、ギターの個人レッスンなども行う。

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