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2010/09/05

シヴァダンス (Shiva Nata) って何?

8月からティエンポで新しく開講されたアラビアンダンス講座。
講師として現在来日中の舞踊家Jacqueline Tauil (ジャクリーン・タウイル)さんは、エジブト舞踊やシヴァダンスなども専門として現在活動の拠点としているドイツ・ベルリンを中心に公演、講師活動をされています。

今月も「シヴァ・ダンス1回完結ワークショップ」を開講していますが、日本ではまだ聞きなれないこの踊り、一体、どんなものでしょう。ジャクリーン先生に聞いてみました。







シヴァダンスのシヴァ (Shiva)とは?


インドやネパールで信仰されているヒンズー教。ヴェーダ聖典・カースト制度等、多くの特徴をバラモン教から引き継いだ多神教で、輪廻や解脱といった独特な概念が特徴的な民族宗教です。 
ヒンズー教には、三神一体(トリムルティ)とよばれる近世の教義があり、「中心となる3神、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァは一体をなす」とされています。そう、シヴァはその3最高神のなかの一神。宇宙原理の中で、ブラフマー神が創造(スリスティ)、ヴィシュヌ神がその維持と繁栄(スティティ)、シヴァ神が破壊(プララヤ)を司っていると考えられているんです。その中でもシヴァ神は、世界の寿命が尽きた時、世界を破壊して次の世界創造に備える役目をしている重要な神の1人として扱われています。

左の写真は、シヴァ神を表す像。胴体からのびる4本の腕。それぞれのポーズをとる4本の手は、それぞれ象徴的な道具を持っているところを表現しています。

一つ目は、ダマルと呼ばれる砂時計形の胴をもつ両面太鼓を持つ手。この太鼓で世界創造のリズムを取ると言われています。

そして二つ目の手には、 「再生」「破壊」「現世」を表す先が3つに分かれた「トリシューラ」と呼ばれる鉾を。三つ目の手には「破壊」と「浄化」を意味する火炎(アグニ)。そして、最後の手は、「保護・庇護」を象徴した型をとっています。
踊っているかのような両足の動き。持ち上げている左足は、救いの道の方角を指し、そしてしっかりと地面に踏みつけている足は、悪を破壊することを象徴しています。

シヴァ神は、ナタラージャ(Nataraja)とも呼ばれています。"Nata"は「踊り」、"Raja"は「王」、「踊るシヴァ神」という意味。シヴァ神は「踊りの神様」とも言われ、彼の踊りは宇宙のリズムであり、統一性の象徴で存在のリズム。踊りで、宇宙を創造し、維持し、世界の終わりに 宇宙を破壊し、また創造する、宇宙の再生を導いていくと考えられているんです。その姿を描かれたのがこの写真の像なんですね。


シヴァ・ナタ (シヴァダンス) ってどんな踊り?

意識のコントロールと開放のヨガ的エクササイズ

「シヴァ神の踊り」の名がついたこのシヴァ・ナタ (シヴァダンス)は、武道と古来のシヴァ神の踊りから作られたこのトレーニング法は、手と足の一連の動きを組み合わせながら、身体を整え、集中力、心と体の一体化、バランスを保つ訓練。同時に肢体の筋肉も鍛えることができます。運動と同時に呼吸法、精神統一、リラクゼーションも取り入れているので、ダンスというよりピラティスやヨガのようなエクササイズと表現した方がイメージにあうかもしれません。

私が習得したシヴァ・ナタは、ウクラニア人の Andrey Lappa (アンドレイ・ラッパ. 旧ソビエト連邦で最も影響力あるヨガマスターの一人) が数式をベースに編み出したトレーニング法です。
写真のように4つの水平な腕の動きと、4つの垂直の動きの組み合わせで成り立っており、それぞれの動きに数字の番号がついていて、その数番を組み合わせていきます。腕と足の位置が複雑に組み合わさっているため最初は混乱した状態になりますが、次第に整然とした、調和のとれた感覚を得ることができるんですよ。心と体が支配しているものから解き放たれるような感じでしょうか。





このシヴァ・ナタ (シヴァダンス)は、ほんの12年の歴史しか持っていません。
世界中に修行者がいますが、なかなかレッスンを受ける機会に恵まれていないというのが現状。男性、女性、また経験を問わずチャレンジできますので、是非 私と一緒に是非シヴァ・ナタにトライしてみてください。 

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