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2009/07/28

ティエンポ会員、森本芳樹さんから見た「ティエンポ」

ティエンポのコンセプト、「文化」というものについて考える際、豊富な知識をもとにご意見を下さり、多大なる助言を与えてくださっていた会員の方がいらっしゃいます。スペイン語講座を受講されていた森本さんです。残念ながら、2ヶ月後に東京に引っ越しをされるとのこと。
先に開催された定期総会でティエンポでの経験などを少しお話して下さいましたので、ここで全文をご紹介させていただきます。



森本芳樹、75歳の年金生活者です。一昨晩サンチャゴ君から電話があり、今日の総会でお別れの挨拶をして、ティエンポでの経験を話してくれと頼まれました。私が通ったのは3年半だけで、週に1回スペイン語クラスに出たのが主で、イベントにもシネマテカ以外はそんなに出ていないので、迷ったのですが、サンチャゴ君の友情に答えるためにも、簡単にお話します。

私はティエンポに通えてとてもよかったと思っていますが、主な理由は二つあります。一つはティエンポとタジェールという空間に、イベロアメリカ世界のいろいろな要素が詰まっていて、この文化がなんであるかを具体的に知らせ、感じさせてくれることです。クラスも言語、ダンス、アートとあり、いろいろなテーマのイベントがあり、先生も男女、出身、肌の色といろいろでな人たちです。イベロアメリカ世界が実に多様な個人の集まりだと分りますが、それでもなにかまとまった印象を与えてくれます。

もう一つは、集まってくる日本人もまた老若、男女、仕事、経歴と実に様々で、その上来る動機もそれぞれ違うことです。クラスに出たときにもシネマテカの機会にも、参加者の多様性を感じ、しかも一人一人が自由な雰囲気を持っておられることに感心しました。同じことは事務局やサンチョパンサで働いておられる方にも感じていました。

こうして通った期間は長くはありませんでしたが、私にとってティエンポは本当に貴重な経験でした。イベロアメリカーノ文化が一つのまとまった雰囲気を持ちながらも、多様な個人の集まりから作り出され醸し出されていることを、具体的に分らせてくれたからです。このまとまりは短く表現できるようなものではなく、日々の生活のうちでみんなで作り出し、作り変えているものだと実感させられたのです。つまりティエンポ・イベロアメリカーノとは集まってくる多数の個人が日々作り出している文化であり、日本の福岡にあるということでそこに独特な味わいを付け加えつつある場だと言えるかもしれません。


私はあと2ヶ月で去りますが、皆様元気で続けて下さい。ありがとうございました。


■ 2009年6月26日 (金) カフェレストラン 「サンチョ・パンサ」にて

2009/07/27

第5回定期総会開催報告

去る6月26日(金)に、ティエンポの定期総会が開催され、センター長サンティアゴより、2008年度の事業報告がありました。




設立以来、最も大きな赤字決算となった2007年度の事業結果を踏まえ、事業縮小、事務局スタッフの再編成、運営面の強化を2008年度の課題とし、事業を行ってきました。

昨年末に始まった世界経済危機、雷雨によるイスラ・デ・サルサ2日目の中止など、非常に厳しい状況にあった1年。経済不安は特に講座部門に大きな影響をきたし、わずか4ヵ月間で15%も受講生が減少する講座もありました。収支決算書をご覧いただければわかるように、設立以来初の事業縮小となりましたが、その分支出を大幅に抑えることができ、ほぼ予算どおりの収支決算となりました。

前回の定期総会から、ティエンポの活動コンセプトについて度々会員の皆さんと話し合う機会を持ってきました。現在社会的テーマとなっている「グローバル化」。ティエンポが設立以来、討論のテーマとしてきたこの「グローバル化」が今回、世界経済に大きな影響を与えました。このような時代だからこそ、「違いを分かち合う」こと、異文化間コミュニケーションが必要となってくるのではないでしょうか。




日々の活動を通して自然と浮かびあがってくるいくつかの疑問「文化とは一体何か?」「どのように個人が多文化の影響を受け入れることができるのか?」「その時個々のアイデンティティはどうなるのか」。。。 答えを見つけ出すのはそう簡単なことではありません。皆さんと討論しながら、いまだ結論に至っておらず、まだこれから結論に向かい、皆さんとともに議論し合っていきたいと思っています。

総会後の交流会でも、会員の方もそのまま残ってくださり、Sanchoの特製タパスをほおばり、ワインを片手に理事、講師、スタッフと会員の皆さんとお話しする場があり、とても良い交流の場となりました。



■ 2009年6月26日 (金) カフェレストラン 「サンチョ・パンサ」にて