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2009/12/01

ティエンポの理事 ステファニー・ウェストン先生

在福岡アメリカ領事館前領事を務められ、現在は福岡大学法学部で国際政治の教鞭を執っていらっしゃるティエンポの理事、ウェストン先生。
教職以外にも、ティエンポや様々な団体の活動に参加されており、とっても活動的でバイタリティ溢れる女性、ウェストン先生に、今月はクローズアップ!



ロサンジェルス出身のウェストン先生、日本での生活も長いので、日本語はもちろんのこと、スペイン語もとても堪能。ティエンポ設立当初から理事も務めていらっしゃいますが、アメリカ国籍のウェストン先生、ラテン文化との接点は何だったのでしょうか。

「私は、メキシコやカリブ諸国、中南米の人が多く住むロサンジェルスで生まれ、育ちました。それで、高校からスペイン語を学び始め、大学3年の時、スペインのバレンシア大学に10カ月間留学しました。そんな環境から、スペインや中南米の音楽に惹かれるようになったんです。もちろん、音楽を聴くだけでなく、サルサやメレンゲを踊るのも大好きですよ。」と語るウェストン先生。そして、何より大きな影響を与えたのは、ご両親がカリブ海の出身だということではないでしょうか。

「父はカリブ海に浮かぶアンティグア・バーブーダという国のアンティグア島の出身、母はジャマイカの出身です。両親からは“家族というものの重要性、その価値”を学びました。それは中南米の様々な国にも共通する価値観だったんです。そして両親の作るお料理も、中南米食文化にとても似ていました。大事なのは、ひとつの文化に囚われ過ぎず、人生を最大限に広げていくことだ、ということを学んだように思います。」
ウェストン先生がラテン文化に限らず、様々な国の文化に興味を持ち、積極的に参加されているのも、このような環境に育った影響があるのかもしれませんね。

ウェストン先生も、ティエンポの設立当初からこれまで理事を務めて下さっていますが、そのきっかけは何だったのでしょう。
「当時、私が福岡に来たときからの友人、モニカ・アルベアールさん (現ティエンポの名誉会長) が、自国チリの文化を紹介する活動をしていました。私は、そのお手伝いをしていたんですよ。そんな時、二人の共通の友人だったサンティアゴがティエンポという団体を作る企画案を持ってきました。福岡の国際化のために、とてもいいアイデアだと思いましたよ。それに、別のレベルから、日本にイベロアメリカ諸国を紹介できるのではないかと思ったんです。私も、日本に住みながら、ラテン諸国と繋がっていれて、様々な文化を楽しめるのは嬉しいですし。」

現在は福岡大学法学部の教授として、国際政治の教鞭を執っていらっしゃるウェストン先生。在福岡アメリカ領事館での領事としての任期を終えた後、個人レベルでの外交に従事していこうと決意され、福岡に残ることにしたそうです。未来を担う学生達に、国際政治を教壇から教えるだけでなく、海外の大学でビジネス法の研修プログラムを実現させ、法廷や弁護士事務所、企業を訪問させ、国際的なフィールドでの活動を行い、グローバル化に対応した教育にも力を入れていらっしゃいます。
また、ティエンポにも学生さんをよく連れていらっしゃるウェストン先生。「学生たちは、館内に足を踏み入れるなり、別世界に飛び込んでしまったと感じるみたい。音楽や、絵画、食などを通して、楽しみながら様々な文化を体感しているんでしょうね。また、イスラ・デ・サルサなどのインターナショナルなイベントでボランティアをする学生もいますよ。一般的に、若い人たちには、イベロアメリカ諸国はまだ知られていません。でも、ティエンポに行ったり、活動に参加したり、そんな所から、これらの国々の文化に興味を持ちはじめてくれたら、それで十分私は嬉しいんですよ。」

領事官という国レベルの外交よりも「草の根外交」を選ばれたウェストン先生。その活動は教育という舞台だけに収まらず、福岡日米協会、財団法人アジア女性交流・研究フォーラムの理事、福岡県の生涯学習審議会委員、福岡市の福岡市総合計画審議会委員など、多岐に渡っています。


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Profile

Stephanie A. Weston (ステファニー・ウェストン)


ロサンジェルス出身。南カリフォルニア大学で国際政治、スペイン語を学び1976年
卒業。2005年にオーストラリア、グリフィス大学でアシア研究「第2」修士課程を終える。1997年から98年まで外交業務に従事。カリ(コロンビア)、サン・パウロ (ブラジル)、ワシントンD.C、福岡でアメリカ領事館領事を務める。現在は、福岡大学 (教授)、西南学院大学にて、国際政治の教鞭を執る。1997年から現在までティエンポの理事を務める。('99年~ '04年理事長)

2009/11/01

ティエンポの理事長 大塚弁護士

英語、中国語、韓国語を話し、さらにスペイン語も目下勉強中という大塚理事長。実は、サルサ & ラテンダンス講座の受講生でもあり、家を一部改造してダンスの練習スペースも作ってしまったほどダンスの練習にも熱心。
弁護士というお仕事、数々の肩書からはちょっと窺えない好奇心旺盛で、気さくな人柄を持つ大塚理事長に、クローズアップ!





 「次は○○語に挑戦してみようかなぁと思って・・・」
語学学習の意欲の尽きない大塚理事長。「4言語を話す」というだけで、驚き、羨望のため息がでてしまいますが、何が大塚理事長の意欲をかき立てているのでしょうか。

語学学習のきっかけは、30歳のころ、パッケージ旅行で初の海外旅行に出かけた際、大学まで学んだ英語が全く使えず、景色、食べ物を楽しむだけで、現地の人々と話すこともできず、どことなく空しさを感じてしまったそうです。そこで、「これからの時代、英語は話せなければ!」と奮起し、英語学習を本格的にスタート。
その後、韓国旅行の際、ハングル文字に魅せられ、韓国語を学び始めたそうです。「日本に近い国の言葉は学んでおくべき」と考え、次に中国語。数年後、今度はスペイン語に挑戦。先生は・・・ 当時、囲碁を学ぶ留学生として日本に滞在していたティエンポのセンター長、サンティアゴ! まだティエンポという団体は影も形もない頃です。

「ある時、彼は、ラテン文化を広める団体を作りたいので協力してくれと、言ってきました。あの頃の彼は、まだ頼りない青年という感じでしたが、そのビジョンはしっかりしたものでした。それからの彼は、ただ、ひたすらティエンポ。わずか10年で今のような法人を作り上げたのです。私は彼の情熱と行動力に敬服しています。」

大塚理事長は、ティエンポ設立当初から理事を務め、ずっと私たちの活動を見守り、そして何より会員の一人として様々な活動に参加して下さっています。 ティエンポが誕生する前から現在までを一緒に歩んできたかけがえのない存在の方です。
 
「言葉を学んでおくと、いろんな人との出会いがあります。」
と語る大塚理事長、中国、台湾、韓国、フィリピン、その他のアジアの国々の人々と交流し、知人が多くいらっしゃるそうです。同じアジアと言え、国が変われば言葉も文化も大違い。異文化との出会いはいつも新しい発見、驚きがつき物。この「違いを分かち合う」がティエンポの活動の根本となっているわけですが、大塚理事長がラテン文化の中で驚かれたこと、それは「ラテン文化には 日本人には乏しい『陽気で楽天的な雰囲気』がある点」だそうです。そして、ラテン文化で一番好きな点を伺うと、「ラテン文化そのものが『人生を楽しむ』という姿勢、空気に満ちていると思います。それが好きな点です。」と答えて下さいました。

30歳の時、初めて訪れた海外で、その土地の人々と交流できなかった大塚理事長、今では世界様々な国の人々とコミュニケーションを図っていらっしゃいます。これからも新たな言語に挑戦し、そのコミュニケーションの輪をますます広げていかれるのでしょうね。
「外国語が多少話せるとはいえ、英、韓、中、西の4言語で、レベルはまだまだです。」
と控え目におっしゃる大塚理事長ですが、幾つになっても学ぶことへの意欲を持ち続けている点、是非私たちも学びたいところです。


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Profile
大塚 芳典 (おおつか ふさのり)

福岡で約30年にわたって一般民事事件、刑事事件を扱ってきた弁護士。英語、中国語、韓国語を話す。スペイン語も勉強中。
外国人弁護士(特にアジアの弁護士)と日本人弁護士との交流を促進するのが夢。弁護士会では九州弁護士会連合会国際委員会委員長、日本弁護士連合会国際交流委員会副委員長として、法曹の国際交流促進に取り組む。

2009/10/10

Inmaculada Ortega フラメンコショー

9月20日(日)、スペインが誇るフラメンコ舞踏家 インマクラーダ・オルテガさんを迎え開催した「フラメンコ ディナーショー」。
当日は、80名を超える方が会場に駆け付け、大盛況のうちに幕を閉じることができました。
インマクラーダの優雅でかつ迫力ある舞に、会場からは感嘆のため息も聞こえ、本場フラメンコの世界をたっぷり味わうことのできたショーとなりました。





[公演後のインマクラーダ・オルテガさんのコメント]


日本に到着したばかりですが、皆さんに温かく迎えていただき、大変嬉しく思っています。日本の方々は、とても礼儀正しい印象があります。日本でも何度か、公演を行ってきましたが、観客の皆さんはいつも、とても熱心に、静かにショーを見てくれます。それは、「ショーの邪魔をしてはいけない」「他のお客さんに迷惑をかけてはいけない」という心遣いからでしょう。しかし、本日のショーでは、皆さんの「オレー」という掛け声や、パルマが聞こえてきて、まるで、スペインでショーをしているような、とても不思議な気分でした。
今日、ここにお集まり下さった皆様、日本に招いてくれたティエンポ・イベロアメリカーノに、とても感謝します。
また、今、ここにいる講師達のとても高いレベルに、大変驚いており、彼らと知り合えたこと、また、本日共演できたことを、大変嬉しく思っております。 今日は、本当にありがとうございました。


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■ 2009年9月20日 (日) カフェレストラン 「サンチョ・パンサ」にて













2009/09/21

ひとりひとりの努力と情熱が結晶した 「フラメンコディナーショー 」

去る9/6(日)サンチョパンサにて、フラメンコディナーショーが開催されました。 フラメンコ講師・カンタオーラであるティサ、そしてギタリスト・アラン、フラメンコ受講生総勢37名による参加で2公演行われた今回のディナーショーは、これまでとは少し異なり、4名の登場人物によるラブストーリーを、踊りや演技で表現するという構成。参加された受講生は2か月に渡る特別ワークショップを受講し、その成果をステージから思い思いに表現しました。 物語が展開していくにつれ、受講生やティサが踊る迫力のステージ、そしてアランのギターが一つに結集。観客の心を打つ素晴らしいステージとなりました。


フラメンコを通じて自分を表現する受講生の皆さんの姿はとても輝いており、何かを通じて自分を表現することの素晴らしさを改めて感じさせるショーとなりました。
ステージを終えた充実感は、きっと何物にも代えがたいものになったのではないでしょうか。素晴らしいショーで感動を与えてくれた受講生の皆さん、本当にお疲れさまでした。 
そして、ショーをプロデュースし、受講生の指導にあたったアランとティサに もう一度大きな拍手を送りたいと思います。

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■ 2009年9月6日 (日) カフェレストラン 「サンチョ・パンサ」にて

2009/08/26

第13回 "ISLA DE SALSA 2009" 開催報告

8月8日(土)、9日(日)シーサイドももち・地行浜にて開催しました『第13回ボーダーレスミュージックフェスティバル "Isla de Salsa2009"』。 一時は天候も心配されましたが、多くの方々のご支援・ご協力の下、両日共に無事開催することができました。


関係各社、様々な形でご協力いただいた方々、そしてご来場いただいた皆様、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
会場のシーサイドももち・地行浜は、福岡の中心地から近く、空港・市内からのアクセスも大変良いことも手伝って、全国からこのフェスティバルを楽しみに多数の方にご来場いただきました。
当日は、"ボーダーレスミュージック&ボーダーレスマインド"のサブタイトルにふさわしく、国内外から100名以上のアーティストが結集し、迫力あるライブ、ダンスパフォーマンスを繰り広げ、国際色豊かに盛り上がりました。また、学生・シニア・障害者割引の設定もあり、更にご来場者の幅が広がり、より多くの方に楽しんでいただけたと思います。

さらに、今回は、ドミニカ共和国政府観光省の全面的な協力により、 グラミー賞受賞アーティスト”フアン・ルイス・ゲラ”をゲストとして迎える事ができ、例年以上に素晴らしいフェスティバルとなりました。


ご来場者からも "すごく楽しかった!"、"また来年も来ます!"という嬉しい感想を寄せていただくと同時に、"スタッフの皆さんお疲れ様"という労いの言葉や、その他たくさんのあたたかい応援メッセージをいただき、スタッフ一同感謝の気持ちで一杯です。


来年も異文化を知り、体感し、そこから新たな融合の輪が生まれていくようなフェスティバルを開催できるようスタッフ一同頑張っていきたいと思いますので、これからもご支援、ご協力をどうぞ宜しくお願い致します。

Muchas Gracias!








■ 2009年8月8日 (土) & 9日 (日) シーサイドももち・地行浜にて
  Boderless Music Festival ISLA DE SALSA (ウェブサイト)







2009/07/28

ティエンポ会員、森本芳樹さんから見た「ティエンポ」

ティエンポのコンセプト、「文化」というものについて考える際、豊富な知識をもとにご意見を下さり、多大なる助言を与えてくださっていた会員の方がいらっしゃいます。スペイン語講座を受講されていた森本さんです。残念ながら、2ヶ月後に東京に引っ越しをされるとのこと。
先に開催された定期総会でティエンポでの経験などを少しお話して下さいましたので、ここで全文をご紹介させていただきます。



森本芳樹、75歳の年金生活者です。一昨晩サンチャゴ君から電話があり、今日の総会でお別れの挨拶をして、ティエンポでの経験を話してくれと頼まれました。私が通ったのは3年半だけで、週に1回スペイン語クラスに出たのが主で、イベントにもシネマテカ以外はそんなに出ていないので、迷ったのですが、サンチャゴ君の友情に答えるためにも、簡単にお話します。

私はティエンポに通えてとてもよかったと思っていますが、主な理由は二つあります。一つはティエンポとタジェールという空間に、イベロアメリカ世界のいろいろな要素が詰まっていて、この文化がなんであるかを具体的に知らせ、感じさせてくれることです。クラスも言語、ダンス、アートとあり、いろいろなテーマのイベントがあり、先生も男女、出身、肌の色といろいろでな人たちです。イベロアメリカ世界が実に多様な個人の集まりだと分りますが、それでもなにかまとまった印象を与えてくれます。

もう一つは、集まってくる日本人もまた老若、男女、仕事、経歴と実に様々で、その上来る動機もそれぞれ違うことです。クラスに出たときにもシネマテカの機会にも、参加者の多様性を感じ、しかも一人一人が自由な雰囲気を持っておられることに感心しました。同じことは事務局やサンチョパンサで働いておられる方にも感じていました。

こうして通った期間は長くはありませんでしたが、私にとってティエンポは本当に貴重な経験でした。イベロアメリカーノ文化が一つのまとまった雰囲気を持ちながらも、多様な個人の集まりから作り出され醸し出されていることを、具体的に分らせてくれたからです。このまとまりは短く表現できるようなものではなく、日々の生活のうちでみんなで作り出し、作り変えているものだと実感させられたのです。つまりティエンポ・イベロアメリカーノとは集まってくる多数の個人が日々作り出している文化であり、日本の福岡にあるということでそこに独特な味わいを付け加えつつある場だと言えるかもしれません。


私はあと2ヶ月で去りますが、皆様元気で続けて下さい。ありがとうございました。


■ 2009年6月26日 (金) カフェレストラン 「サンチョ・パンサ」にて

2009/07/27

第5回定期総会開催報告

去る6月26日(金)に、ティエンポの定期総会が開催され、センター長サンティアゴより、2008年度の事業報告がありました。




設立以来、最も大きな赤字決算となった2007年度の事業結果を踏まえ、事業縮小、事務局スタッフの再編成、運営面の強化を2008年度の課題とし、事業を行ってきました。

昨年末に始まった世界経済危機、雷雨によるイスラ・デ・サルサ2日目の中止など、非常に厳しい状況にあった1年。経済不安は特に講座部門に大きな影響をきたし、わずか4ヵ月間で15%も受講生が減少する講座もありました。収支決算書をご覧いただければわかるように、設立以来初の事業縮小となりましたが、その分支出を大幅に抑えることができ、ほぼ予算どおりの収支決算となりました。

前回の定期総会から、ティエンポの活動コンセプトについて度々会員の皆さんと話し合う機会を持ってきました。現在社会的テーマとなっている「グローバル化」。ティエンポが設立以来、討論のテーマとしてきたこの「グローバル化」が今回、世界経済に大きな影響を与えました。このような時代だからこそ、「違いを分かち合う」こと、異文化間コミュニケーションが必要となってくるのではないでしょうか。




日々の活動を通して自然と浮かびあがってくるいくつかの疑問「文化とは一体何か?」「どのように個人が多文化の影響を受け入れることができるのか?」「その時個々のアイデンティティはどうなるのか」。。。 答えを見つけ出すのはそう簡単なことではありません。皆さんと討論しながら、いまだ結論に至っておらず、まだこれから結論に向かい、皆さんとともに議論し合っていきたいと思っています。

総会後の交流会でも、会員の方もそのまま残ってくださり、Sanchoの特製タパスをほおばり、ワインを片手に理事、講師、スタッフと会員の皆さんとお話しする場があり、とても良い交流の場となりました。



■ 2009年6月26日 (金) カフェレストラン 「サンチョ・パンサ」にて